マレーシアでの探鳥
1. マレーシア半島部の探鳥地
マレーシアは地理的に熱帯に属しているため、国土の大半を熱帯林に覆われている。しかし、ヤシやゴムのプランテーション、錫鉱山、都市開発等により、これまでに60%の森林が失われたと言われている。半島部ではタマンネガラ国立公園(4343km2)等、大規模な森林は数えるほどしか残されていない。それでも、まだ身近に訪ねることができる探鳥地が多く残されているので、そのうちの何ヵ所かについて、以下に触れてみよう。
1) Taman Pertanian(アグリカルチャーパーク)
シャー・アラム市郊外約2kmに位置する広大な公園で、遊歩道等きっちり整備されている。平地の森林性の鳥、疎林部の鳥を観察するのには良い環境。ただし、開園時間が遅く、9時を過ぎないと開園しないのは難点。週末はピクニックに来る家族連れ等で賑わうので、避けた方が良い。観察できる種は、サトウチョウ、バンケンモドキの仲間、アオショウビン、ゴシキドリの仲間、キツツキの仲間、サンショウクイ(10-4月)、シキチョウ他。見通しが良いので、樹冠部、上層部の鳥の観察に向いている。入場料3RM。レンタサイクルあり。
2) テンプラー公園(Templer's Park)
KL郊外約25kmにある公園で、幾つかの滝があって、週末は家族連れ、ハイキング客で賑わう。林内にはいくつかのトレイルがあり、ほとんどは急な登坂を必要とするため、あまり人通りはない。また、早朝であれば、滝に通じる歩道も道幅が広く、勾配も緩いため、観察に向いている。森林の状況はあまり良くなく、環境としては二次林と言えるが、それでも森林性の鳥が多く観察される。カンムリワシ、キンバト、バンケンモドキの仲間、ゴシキドリの仲間、コシラヒゲカンムリアマツバメ、キツツキ類、ヒイロサンショウクイ、ヒタキサンショウクイの仲間、アオバネコノハドリ、ヒヨドリの仲間、カンムリオウチュウ、チメドリ類、カワリサンコウチョウ、タイヨウチョウの仲間、クモカリドリの仲間等が観察できる。珍しいところでは、エンビシキチョウ、アカハラコガネゲラ、キガシラヒヨドリ、ハジロビタキ、サンコウチョウ、ノドアカコバシタイヨウチョウ等を観察した。
3) ゴンバック渓谷(Ulu Gombak/Gombak Valley)
KL郊外約30kmに位置する。Karak Highwayができるまで、マレー半島の東西を結ぶ主要道だったようだが、現在ではゲンティン高原への抜け道、Karak
Highwayの急勾配を嫌う大型車の通路として利用されている程度で、野鳥観察に適した静かな林道になっている。
平地から低山地の森林性の鳥を見るのに絶好の環境で、特に森林上層部、樹冠部の鳥の多くがここで観察できる。主なものは、猛禽類、ハシブトアオバト、 ヒメオナガバト、ヤマミカドバト、
キンバト、サトウチョウ、セグロカッコウ、オウチュウカッコウ、バンケンモドキ類5種、カンムリアマツバメ類2種、ミツユビカワセミ、ゴシキドリ類、キツツキ類、ヒロハシ類、ヒタキサンショウクイ2種、サンショウクイ類、コノハドリ類、ヒヨドリ類のほとんど、カザリオウチュウ、ヒメオウチュウ、ルリコノハドリ、ムナフコウライウグイス、
ベニハシゴジュウカラ、サルタンガラ、アカラハシキチョウ、
アカエリエンビキシチョウ、 ムシクイ類、チャイロハウチワドリ、
ミナミコサメビタキ、コサメビタキ(10-4月)、サメビタキ(10-4月)、ロクショウヒタキ、ハイガシラヒタキ、カワリサンコウチョウ、クロエリヒタキ、キセキレイ、チゴモズ(10-4月)、キュウカンチョウ、ノドアカコバシタイヨウチョウ、ホオアカコバシタイヨウチョウ、オリーブコバシタイヨウチョウ、ムナフタイヨウチョウ、
ハシナガクモカリドリ、ハイムネクモカリドリ、コキミミクモカリドリ、コクモカリドリ、ハナドリ類等が観察できる。また、多くはないが、モモグロヒメハヤブサ、スミレテリカッコウ、コシアカキヌバネドリ、サイチョウの仲間、カンムリカケス、マミジロキビタキ(10-4月)、ウスヒメアオヒタキ、チャバネアカメヒタキ、イワミセキレイ等も見られる。
4) テカラ川(Sungai Tekala)
平地性の森林の鳥、特に低層部、林床の鳥の観察に適している。KL市内から約50km南に位置し、森林保護区になっている。周辺の他の森林保護区同様、KLからのピクニック客が多く、滝壷があるため、水遊びに来る人も多い。従って、やはり週末は避けた方が良い。林内にいくつかトレイルがあり、これらの遊歩道を歩きながら観察を行うのが良い。ただし、滝壷周辺は人が多いことと、滝の音で鳥の声が聞きづらいため、観察には向かない。ここはKL近郊ではかなり珍しい鳥が出るところとして近年注目を集めている。観察できる種は、キンバト、バンケンモドキの仲間、ミツユビカワセミ、ゴシキドリの仲間、キツツキの仲間、ヒロハシの仲間、コノハドリの仲間、ヒヨドリの仲間、カザリオウチュウ、ルリコノハドリ、チメドリ類、アカエリエンビシキチョウ,
ハイガシラヒタキ、カワリサンコウチョウ、チゴモズ(10-4月)、ムナフタイヨウチョウ、キュウカンチョウ等。普通種で目を引くのは、チメドリ類とボウシゲラだろうか。
記録回数は少ないが、以下のような種も記録されており、それがむしろここの魅力になっている。ジュウイチ、バラエリキヌバネドリ、アカエリキヌバネドリ、コシアカキヌバネドリ、カザリショウビン、アオヒゲショウビン、アオムネカワセミ、サイチョウ、シワコブサイチョウ、マレーズアカミユビゲラ、ズグロヤイロチョウ、ズグロジチメドリ(Black-capped
Babbler)、オレンジジツグミ(Orange-headed
Thrush:10-4月), マミジロキビタキ(10-4月)、ミヤマヒタキ(10-4月)、ムナオビミツリンヒタキ、オオルリ(10-4月)、クリムネアカメヒタキ(Maroon-breasted
Monarch)、チャバラアカメヒタキ、クイナチメドリ。
5) パーディク川(Sungai Perdik)
テカラ川から車で約30分西へ行った所にある。やはり低地の森林性の鳥が見られる環境だが、前述地よりもやや開けた環境をしている。コウモリダカの営巣木があり、地元のバードウォッチャーの間では有名。沢沿いに平坦なトレイルがあり、この道沿いを歩くのが良い。主な鳥はコウモリダカ、サトウチョウ、ゴシキドリ類、バンケンモドキ類、ミツユビカワセミ、キツツキ類、ヒロハシ類、サンショウクイ類、コノハドリ類、チメドリ類、アカエリエンビシキチョウ、ハイガシラヒタキ、クロエリヒタキ、タイヨウチョウ類、ハナドリ類。珍しい種では、アカエリキヌバネドリ、キタタキ、サイチョウの仲間、ミドリヒロハシ、ヒメアゴヒゲヒヨドリ、ノドジロミツリンヒタキ、ミナミコサメビタキ、ウスヒメアオヒタキ、キゴシタイヨウチョウ、ヒイロタイヨウチョウ、ハシブトハナドリ等も記録されている。
6) ゲンティン高原(Genting Highland)
KL市内から最も近いところで山地の鳥を観察できる場所として、KL市内のバードウォッチャーには人気が高い。見られる種は場所によって若干異なるが、低山地から山地の種が観察できる。主なものは、猛禽類、ヒメオナガバト、ヤマミカドバト、サトウチョウ、オウチュウカッコウ、ヒメフクロウ(たいていは声のみ)、アナツバメ類、ズアカキヌバネドリ、ムジサイチョウ、アカフサゴシキドリ、ゴシキドリ、キツツキ類、ベニサンショウクイ、オレンジコノハドリ、オウチュウ類、ヒムネスミゴロモ、ヘキサン、サルタンガラ、ズグロゴジュウカラ、ハイノドモリチメドリ、キガシラモリチメドリ、タカサゴミソサザイ、ノドフサザイチメドリ、チャガシラガビチョウ、オナガウタイチメドリ、アカバネモズチメドリ、ゴシキソウシチョウ、マユグロチメドリ、アカエリエンビシキチョウ、セアオエンビシキチョウ、マミジロ(10-4月)、ムシクイ類(10-4月)、ロクショウヒタキ、ムギマキ(10-4月),
ハジロマユヒタキ、ハイガシラヒタキ、ノドジロオウギビタキ、ムナグロタイヨウチョウ、タテジマクモカリドリなど。この他、ジュウイチ、オオジュウイチ、ヤマキヌバネドリ、オナガサイチョウ、サイチョウ、
クロガビチョウ、アオチメドリ、オレンジジツグミ(Orange-headed
Thrush:10-4月)、キマユムシクイ(10-4月)、オオルリ(10-4月)、コビトアオヒタキ、ウスアオヒタキ、カワリサンコウチョウ、セイコウチョウ(Pin-tailed
Parrot-finch)等も観察できる。
7) フレーザーズ・ヒル(Fraser's Hill)
古くから避暑地として開発されたが、山頂へ向かう道が狭く交通量が限定されること、山頂部の面積が小さく、開発できる部分が限られていることから、大規模な開発から免れてきた。バードウォッチングの名所としても知られ、毎年6月にはバードレースが開催される。KLから片道120kmちょっと。車で約2時間半ほどで辿り着ける。観察範囲が広いので、山頂で一泊するのが良いだろう。観察できる種は、カオグロクマタカ、タイワンコノハズク、アナツバメ類、ズアカキヌバネドリ、アカフサゴシキドリ、キホオゴシキドリ、ゴシキドリ、アオミミゴシキドリ、キエリアオゲラ、ヒメアオゲラ、オナガヒロハシ、オオコシアカツバメ、サンショウクイ類、コノハドリ類、エボシヒヨドリ、ミヤマヒヨドリ、シロハラカンムリヒヨドリ、オウチュウ類、ヒムネスミゴロモ、ルリコノハドリ、ヘキサン、サルタンガラ、ズグロゴジュカラ、キガシラモリチメドリ、ハイノドモリチメドリ、ガビチョウ3種、タカサゴミソサザイ、オナガウタイチメドリ、アカバネモズチメドリ、クリノドモズチメドリ、ゴシキソウシチョウ、ルリハコバシチメドリ、マユグロチメドリ、シキチョウ、アカエリエンビシキチョウ、セアオエンビシキチョウ、マミジロ、クリガシラモリムシクイ、ミナミムシクイ、マミジロムシクイ、キバラサイホウチョウ、ロクショウヒタキ、ムギマキ(10-4月)、アカメヒタキ、ハジロマユヒタキ、オオアオヒタキ、ミヤマヒメアオヒタキ、ハイガシラヒタキ、ノドジロオウギビタキ、チゴモズ(10-4月)、ムナグロタイヨウチョウ、タテジマクモカリドリ、コシジロキンパラなど。数は多くないが、ウォーレスクマタカ、Malaysian Hill Partrige、ハシナガシャコ、アカコクジャク、シロハラハリオアオバト、オナガアオバト、ツツドリ、オオフクロウ、ヒメフクロウ、ミミヨタカ、オオハリオアマツバメ、ヤマキヌバネドリ、ムネアカハチクイ、ムジサイチョウ、シワコブサイチョウ、サイチョウ、オオサイチョウ、アオタケゲラ、ギンムネヒロハシ、チャガシラヤイロチョウ、
ズグロヤイロチョウ、ウロコサザイチメドリ(Marbled
Wren-babbler)、コサザイチメドリ(Eye-browed
Wren-babbler)、セアカチメドリ、コンヒタキ、マラヤルリチョウ、オレンジジツグミ(10-4月)、キマユムシクイ(10-4月)、ウスヒメアオヒタキ、ムネアカヒメアオヒタキ(10-4月)、ヒイロタイヨウチョウなどの記録もある。
フレーザーズ・ヒルについて更に詳しく知りたい向きには、Fraser's Hill Nature Education Centreへ。
8) キャメロン高原(Cameron Highland)
フレーザーズ・ヒル同様、ブリンチャン(Brinchang)やタナ・ラタ(Tanah
Rata)周辺に幾つかの散策路が設置されていて、それをまわるのが良い。フレーザーズ・ヒルよりも開発が進んでいるため、森林性の鳥は少ないが、より標高が高いため、異なった種が見られる。特に、ブリンチャン山(Gunung
Brinchang)への道沿いでは、マレーシアではここの他、数えるほどの場所でしか観察されていない山地性の種も幾つか見られる。主な種は、アカフサゴシキドリ、キンノドゴシキドリ、ミヤマヒヨドリ、ヒメカザリオウチュウ、キガシラモリチメドリ、チャガシラガビチョウ、オナガウタイチメドリ、ゴシキソウシチョウ、ルリハコバシチメドリ、ムナフコバシチメドリ、マユグロチメドリ、ミナミムシクイ、チャガシラモリムシクイ、ムネアカヒタキ、ハジロマユヒタキ、オオアオヒタキ、ミヤマヒメアオヒタキ、スマトラアオヒタキ、ノドジロオウギビタキ、ムナグロタイヨウチョウ等。
9) ベラ湖(Tasek Bera)
低地の泥炭湿地とその周辺林を回る探鳥地。パハン州の中央部に位置する。KLからだと、Temerloh,
Selembanのいずれを経由しても4時間以上かかる。
非常に広大な湖で、湖内にはパンダナスなどが生い茂る。周辺の森林にはアジアゾウ、トラ、マレーバク等が生息しており、自然環境の豊かさを伺わせる。トレイルの整備が進んでいないため、東部のペルソナリゾート近辺のみが探鳥に適している。観察したことのある種は、カンムリシャコ(Crested
Wood Partridge)、オオフクロウ、アオショウビン、オナガダルマインコ、
カササギサイチョウ、シワコブサイチョウ、モリアオゲラ、ボウシゲラ、クロアカヒロハシ、コノハドリ類、アオメモリチメドリ、ミノハチメドリ、アカハラシキチョウ、ムナオビオウギビタキ等。
10) タマンネガラ国立公園(Taman Negara)
半島部の低地性熱帯林としては、最高の探鳥地といわれている。原生林が残り、大型野生生物が数多く生息しているが、その分樹影が濃く、樹冠部の鳥の観察は困難。むしろ林床部の鳥の観察を行いたい。ここで見たいのは、クマシャコ(Black Wood Partridge)、カンムリシャコ
、ウチワキジ(Crestless Fireback)、コシアカキジ、セイラン(Great
Argus)、マレーエボシコクジャク(Malaysian
Peacock-pheasant)、アジアヒレアシ (Masked
Finfoot:10-4月?)、キヌバネドリ類、ルリカワセミ(Blue-eared
Kingfisher)、カザリショウビン(Banded Kingfisher)、サイチョウ類、ヤイロチョウ類、チメドリ類などだろう。観光客が増えてきているので、平日に行く方が良い。
11) パソ森林保護区(Pasoh Forest Reserve)
低地性の熱帯林。KLからは南東約150kmに位置する。ヤシのプランテーションの中に、FRIM(Forest
Research Institute Malaysia)が研究のために保全している二次林がある。よく整備されたトレイルがあり、その中を歩くのが良いが、林内は樹影が濃く、樹冠の鳥を見るのには余り適さず、むしろ車道沿いを歩いた方が種類は多く拾えるかもしれない。夜行性の鳥の探鳥地として知られている。主な種は、ニセメンフクロウ(Bay Owl)、ハナジロコノハズク(White-fronted
Scops-Owl)、アカチャコノハズク(Reddish
Scops-Owl)、マレーワシミミズク(Barred Eagle-Owl)、マレーウオミミズク(Buffy
Fish-owl)、ウロコガマグチヨタカ(Gould's
Frogmouth)、ジャワガマグチヨタカ(Javan
Frogmouth)、ミミヨタカ(Malaysian Eared
Nightjar)、キヌバネドリ類、サイチョウ類、ゴシキドリ類、キツツキ類、ヒロハシ類、ムラサキヤイロチョウ、チメドリ類等。
12)クアラセランゴール自然公園(Kuala Selangor
Nature Park)
KLから北東のクアラセランゴールにある小さな自然公園。海岸林とマングローブ林、湿地を含んだ探鳥地で、マングローブ林の基本種の観察に良い。公園内南西にあるマングローブボードウォークには是非足を運び、マングローブのスペシャリストたちに会っておきたい。主な種はサギ類、コハゲコウ、シロガシラトビ、カタグロトビ、シロハラウミワシ、セキショクヤケイ、コアオバト、
チョウショウバト、アカメテリカッコウ、コウハシショウビン、アオショウビン、ヤマショウビン(10-4月)、ナンヨウショウビン、ルリノドハチクイ(4-10月)、ハリオハチクイ(10-4月)、ズアカミユビゲラ、コガネゲラ、アオハウチワドリ、マングローブヒメアオヒタキ、ムナオビオウギビタキ、アカモズ、モリハッカ、チャノドコバシタイヨウチョウ、キバラタイヨウチョウ等。他に、珍しいものとしては、ニッケイアオバト、ムネアカアオバト、マレーウオミミズク、マングローブヤイロチョウ等の記録もある。
13) セキンチャン(Sekinchan)
クアラセランゴールから更に北へ1時間ほど費やすと、車窓右側に水田地帯が広がる。大規模な水田地帯で、開けた環境の野鳥や内陸性のシギ・チドリ類を観察するのに適している。特に越冬期が良く、以下のような種が観察される。カタグロトビ、チュウヒ、ハイイロチュウヒ、マダラチュウヒ、ツバメチドリ、タカブシギ、ハリオシギ、チョウショウバト、アオショウビン、ハリオハチクイ、オウチュウ、ノビタキ、アカモズ、モリツバメなど。
2.マレーシア訪問にあたって
マレーシアへはクアラルンプールへ成田、関空から毎日、マレーシア航空、JAL、全日空がフライトを持っており、毎日1-2便ある。また、ペナン、ランカウィ、コタ・キナバル等へも直通便がある。このほか、シンガポール、バンコク経由の便も含めると、かなりアクセスは良い。直通便だと約6時間程度。だいたい日本発は日中であり、その日の夕方に到着し、戻りのフライトは夜間発、日本早朝着のスケジュールになっている。
マレーシア入国にあたっては、検疫、税関申告、入国の書類が必要。また、マレーシアは現在通貨の持ち出しを規制しており、所持金申告書の提出も必要。ただし、こちらはある一定金額以上を持ち込む場合で通常の旅行客が申告を必要とすることはほとんどない。 マレーシアの通貨はリンギットマレーシア(RM)と呼ばれ、100RM、50RM、20RM、10RM、5RM、2RMが紙幣(20RMは現在ほとんど流通していない)、1RM(まだ一部紙幣も残る)、50s(1RM以下はセンSen)、20s、10s、5s、1sが硬化。通常は50RM以下で足りるので、両替時、100RM札は極力少なく両替したい(一般小売店、タクシー等ではいやがられる)。RMはまた、前述通貨政策のため、国外流通がほとんどと言って良いほどない。シンガポール、バンコク等の空港で極一部両替ができるようだが、基本的には海外銀行での両替は行っていないので、マレーシアを離れる前にすべて両替して帰るようにした方が良い。円からRMへの両替は銀行の他にも両替所等で幅広く行われている。なお、2000年8月現在の為替レートは1RM=約28円である。
クアラルンプール国際空港(通称、KLIA)はクアラルンプール(KL)市内から約50km南西に位置し、市内へは通常リムジンを利用する。リムジンは2種類あり、安いbudgetタイプのもので市内まで片道RM55以上かかる。往復で購入すると30%割り引きがあるので、こちらを購入した方が割安。空港へ戻る際は電話をすると迎えに来てくれる。
マレーシアの交通事情はあまり良くない。道路の整備はかなり進んでおり、主要観光地には高速道路を使えば短時間でアプローチできる。半島の東西を結ぶ道はまだ未整備な箇所が多く、KLからクアンタンには5-6時間かかると言われている。問題は道路よりも交通マナーで、マレーシア人の交通マナーはかなり悪いと言わざるを得ない。指示器もなく車線変更を行ってきたり、右側車線から左折、左側車線から右折、側道を高速で抜けて行くというのは普通に見られる。また、前方、後方不注意が多く、車間距離が不充分でも割り込んで来たりするので、運転には細心の注意を払いたい。事故を起こした場合、マレーシアの人は自説を曲げない傾向が強いと言われる。簡単に示談にしたりせずに、警察を呼ぶのが一番良いだろう。マレーシアの道路は左側通行で日本と同じである。標識等もほとんど日本と同じであるが、信号のつき方が少し異なっている。マレーシアでは、直進、左折優先がかなり徹底されており、左折は信号なしに曲がれる交差点が多い。この場合、左折可の信号はなく、導入車線があるだけで、戸惑うかもしれない。さらに日本人が戸惑いやすいのは信号の多くが右折用を意味する場合で、直進はそのまま直進できることが多い場合である。信号が交差点の右側についている場合には、多くは右折用と思った方が良い。マレーシアは雨が多く、特に午後から夜、早朝にかけて大雨が降りやすい。大雨の後は道路が渋滞しやすい。また、場所によっては冠水して、通行不可能になる場合もある。できれば、雨の多い午後の運転は避けたい。
3.役に立つ連絡先
Malaysian Nature Society
P.O. Box 10750
50724 Kuala Lumpur
MALAYSIA
Ph: +60-3-287-9422
Fax: +60-3-287-8773
e-mail: natsoc@po.jaring.my
web: http://www.mns.org.my/mns
マレーシアで一番大きな自然保護団体。野鳥観察、トレッキング、スキューバ等、幅広く色々な活動も行っている。野鳥観察グループ( birding group)はかなり活発で、ビデオやデジカメを使って撮影している人がいるのは日本と同じ
Oriental Bird Club
c/o The Lodge,
Sandy,
Bedfordshire, SG19 2DL,
United Kingdom
E-mail membership questions can be sent to
mail@orientalbirdclub.org.
雑誌によるアジア全域のバードウォッチング、野鳥の保護を活動の主内容としている。
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